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「斉藤清 メッセージ」
・・・・・元全日本チャンピオン 埼玉工業大学 職員 齋藤 清 (立川中学校卒業)

「やる気」「本気」「根気」

 鶴岡卓球協会の皆さん、そして卓球に汗を流して頑張っている皆さん、こんにちは。卓球協会のホームページ開設に当たって、メッセージを送ってから早いもので4ヶ月が過ぎました。中学校、高等学校では、後輩の活躍に夢を託し、第一線から退いた3年生も多いと思います。新人チームの2年生、1年生は目標を新たにして、練習にそして試合に頑張っていることと思います。

 卓球協会のホームページ開設後、私も何度か見ています。大会結果がとても早くアップされていて大変良いと思いますし、ホームページの機能が生かされていると感心しています。その分、担当者のご苦労が偲ばれます。

 これからも、色々な方面から、多様な資料や卓球に対しての考え方、卓球に関するニュースなど、幅広く掲載されていくことを期待しています。

 さて、私も大会や練習会に直接出向いて、皆さんに少しでも参考になる話や指導ができればよいのですが、そのチャンスもなかなかありません。そこで、ホームページのこのコーナーに、私のこれまでの卓球人生の中で、「大事だな」と思ったことを書いてみたいと思います。今、小学生から高校生まで、もっと強くなりたい、もっと上位へ勝ち進みたいと懸命に練習している選手の皆さん、そして指導に悪戦苦闘しているコーチの皆さんに多少なりとも参考にしていただければ幸いです。

 今回は、「三気」ということについて記載したいと思います。

 「三気」とは、第一に「やる気」、第二に「本気」、第三に「根気」の3つの気を指しています。

 第一の「やる気」は、周りから「やれ!」と言われて卓球をやるのではなく、選手自身が「今日は練習に力を入れて頑張るぞ!」という気持ちを持って取り組むことです。そのためには、「卓球が好きである」ことが第一条件になると思います。

 ある程度卓球を続けてきて、上位入賞するようになれば、この「やる気」は出てくるようになりますが、小さい子ども、初心者、大会に出ても1、2回戦で負けてしまう選手にとっては、「やる気」を持つのは難しいことのようです。いくら指導者が、「やる気が大事だから、やる気を出せ!」等と大声で怒鳴ったとしても効果はありません。むしろ、逆効果の方が大きくなることもあると思います。指導者は、「いかにしてやる気を引き出し、それを持続させてやるか」が腕の見せ所になると思います。

 第二の「本気」は、決められた練習メニューをただ漠然とこなしていくのではなく、今、目の前にきたボールを、気合いを入れて、集中して打つことです。「本気」になると、目付き、表情が変わります。構える姿勢が変わります。「膝が伸びて、動いてないぞ」等と注意されることがなくなります。ラケットの振りが鈍くなって、ボールに威力が増してきます。返球が難しいボールにも、あきらめないで跳び付くようになります。自然に大きな声が出るようになります。

 こういう気持ちや態度で練習したとき、自ずと練習の効果も大きくなることは誰でも分かっていることです。

 第三の「根気」は、時間、日数が長くなっても、我慢して、苦しい練習に耐えて頑張ることです。1時間、1時間半と練習が続いていくと、だらけて力を抜いてしまいがちなものです。また、「よし、頑張るぞ!」と強い決心で練習に取り組んでも、1週間、10日と日数が経つにつれて、ただ何となくやる練習の状態に戻ってしまいがちなものです。

 こんな時こそ、自分の目指しているものは何であるか、もう1度「初心」に戻ってみることが必要でしょう。

 卓球に限らず、どんな種目でも「競技スポーツ」では、大会に出て相手の選手に勝つ前に、自分自身の弱い心に打ち勝って、厳しい練習を続けなければなりません。

 水が低いところに流れていくように、人もまた楽な方へと流れやすいものです。これは大人でも、子どもでも同じだと思います。しかし、「楽な練習」は、決して「強い選手」にしてくれることはありません。この意味で、自分の怠け心に負けないことが大事になります。毎日毎日の練習で、「自分の力を伸ばすのは、今だ」と自分に言い聞かせて、ボールを追い掛けて下さい。その繰り返しで、強い「克己心」は身に付いてくるものです。

 それでは選手の皆さん、「やる気」「本気」「根気」の「三気」をしっかり持って、じっくり練習に取り組んで下さい。指導者の皆さんも、「三気」の重要性は普段から考えていると思いますが、更に、日常的に選手へ意識させていって欲しいものです。

  次の大会、試合での活躍を期待しています。

BACK NUMBER(斉藤清メッセージ)

 2005/06/10:「鶴岡卓球協会の発展をお祈りして」 斎藤清氏からのメッセージ

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